VBAで便利な計算マクロを作成するには,演算機能を使いこなす必要があります.
とはいえ,難しい演算を知らなくても,基本的な演算(四則演算,Forループ,条件分岐など)さえ知っておけば,それらの組み合わせで複雑なマクロも作成することができます.そのため,いくつかの基本演算を知っておく必要があります.
ここでは,基本的な表計算操作のうち,セルに数字を書き込んだり,その値を使って演算し,セルに書きこむ方法を紹介します.
超基本
セルの数字に1を足したものを別のセルに書く
Sub sum() Range("A1").Value = 100 Range("B1").Value = Range("A1").Value + 1 End Sub
実行結果
100 | 101 |
RangeではなくCellsを用いて以下のようにも書けます.
Sub sum2() Cells(1, 1).Value = 100 ''A1に10を代入 Cells(1, 2).Value = Cells(1, 1).Value + 1 ''B1にA1+1を代入 End Sub
実行結果
100 | 101 |
このようにCellsを用いると,Forループなどが書きやすいです.
Forループを用いて隣のセルに1を足した数を書き込む
Sub sum3() Cells(1, 1).Value = 100 ''A1に10を代入 For i = 2 To 5 Cells(1, i).Value = Cells(1, i - 1).Value + 1 ''隣のセルに1を足したものを代入 Next End Sub
実行結果
100 | 101 | 102 | 103 | 104 |
これらの基本ができれば,足し算を掛け算に変えたり,セルの範囲を変えたりすることで,色々なことができます.
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