旧帝大ブランドはもう古い?『指定国立大』という新たな括り

大学

みなさんこんにちは!

皆さんは、『旧帝大』という括り(くくり)をご存知でしょうか?

理系大学に進学した方以外にはあまり聞き覚えがない言葉かもしれません。

こちらでも紹介しましたが、旧帝大とは一般的には以下のことを指します。

旧帝国大学(旧帝大)

1886年に公布された帝国大学令、および1918年に公布された大学令によって設立された、旧制高等教育機関(大学)である帝国大学 9つ( 東京帝国大学・京都帝国大学・東北帝国大学・九州帝国大学・北海道帝国大学・京城帝国大学・台北帝国大学・大阪帝国大学・名古屋帝国大学 )のうち、

国内の7つの大学のことを指し、現在では東京大学・京都大学・東北大学・九州大学・北海道大学・大阪大学・名古屋大学の名前で知られる大学である。

東大、京大以外、もしくは東大以外を地方旧帝大と呼ぶこともあり、呼び方は様々である。

旧帝大という名前を聞いたことがなくても、旧帝大に含まれるいくつかの有名な大学については聞いたことがあると思います。

さて、国内の大学に進学する理系は、この旧帝大を目指す人も多いと思います。しかし、東工大など、旧帝大に劣らず素晴らしい大学を目指すひとも多いはず。

上で紹介したように、歴史的な理由から旧帝大という括りが誕生しました。

勘違いされることが多いですが、旧帝大は偏差値が高い、レベルか高いなどでくくりられたわけでは決してないのです。

つまり、旧帝大は歴史的なブランドではあるけども、実は実力的な証拠にはなっていません。

とはいえ、このような歴史的な理由があって設立された旧帝大の研究・教育に対して、国が力を入れてきたので、国内の大学の中では実際にレベルは最高峰なんですけどね。

しかし、このような歴史的ブランドの旧帝大という言葉につられるのではなく、冷静に見た大学の良さを必要があります。

そこで、こんな記事を見かけました。

“旧7帝大”という言葉が使われなくなる!「指定国立大」が確固たるブランドに

ニュースイッチ by 日刊工業新聞

今回は、この『指定国立大学』というものを紹介したいと思います。

指定国立大学とは

指定国立大学法人制度 『指定国立大学』とは、THE 世界大学ランキング 日本版( 日本版ランキング2018に見る「指定国立大学」)では以下のように紹介されています。


指定国立大学は、世界最高水準の教育を提供し、国立大学改革の推進役としての役割を果たすことが期待される国立大学です。


指定国立大学は、国際的な競争環境の中で世界の有力大学と伍していくために、「研究力」「国際協働」「社会との連携」の3つの領域において、一定の要件を満たしていることが条件とされています。


THE 世界大学ランキング 日本版

文部科学大臣が、国立大学法人の中から指定国立大学を指定できるとされています( http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/10/1410263.htm )。

「世界最高水準」とあるので、

指定国立大学は世界的にトップレベルの大学として研究教育を改革していくポテンシャルをもった大学

ということになります。

指定国立大学は文部科学大臣が選定し、様々な審査をクリアしたポテンシャルを秘めた大学なので、『実力的に水準が高い大学』という括りと言えるでしょう。

そして将来的には、『歴史的にも実力的にも水準が高い大学』の括りとなるかもしれません。

指定国立大学に選ばれている大学

現在(2020年10月)では、指定国立大学には東北大学、東京大学、京都大学東京工業大学、名古屋大学、大阪大学、一橋大学、筑波大学、東京医科歯科大学の9大学が選ばれています(※執筆時の情報なので、正確な情報は公式ホームページを参照してください)。

2017年6月指定:東北大学、東京大学、京都大学

2018年3月指定:東京工業大学、名古屋大学

2018年10月指定:大阪大学

2019年9月指定:一橋大学

2020年10月指定:筑波大学、東京医科歯科大学

引用元:日本経済新聞(2020年10月15日)

これらを見てみると,旧帝大である東北大学、東京大学、京都大学、名古屋大学、大阪大学は指定国立大学であるものの,九州大学,北海道大学が指定国立大学でないことから旧帝大だからといって必ずしも指定国立大学となるわけではないことが分かります.

とはいえ,まだ指定されてないだけで今後指定される可能性は十分あります.

旧帝大というブランドは無くなるのか

今回、指定国立大学という実力的に認められた括りを紹介しました。この指定国立大学には、旧帝大である東大、京大、名大、阪大、東北大も含まれている一方、誰もが実力を認める東工大が入っており、さらに国立文系の一橋大も審査中です。

この指定国立大学は、審査を通過した、確固たる実力を持った大学であり、今後これがブランドのひとつとなる可能性はあります。

では、旧帝大というブランドは無くなるのか?

僕の予想では、指定国立大学が旧帝大よりも注目されるのはまだまだ時間がかかると思います。旧帝大には全国七大学総合体育大会というものがあったりと、現在でも強い繋がりがあり、今後も旧帝大という括りは残っていくと思います。

少なくともしばらくは、指定国立大学と旧帝大は全く別の括りとして扱われていくことでしょう。「名大は指定国立大学でもあり、旧帝大でもある。九大は指定国立大学ではないが、旧帝大ではある」のように。

高校生が「旧帝大に行きたい」ではなく、「指定大に行きたい」という時代はいつになるのでしょうか?

高校生にはブランドではなく、大学ひとつひとつの良いところを見てほしいと思っています。各大学にはそれぞれ良いところがあり、指定国立大学を選定する際にもあらゆる分野で判断しているようです。

今回は、旧帝大に替わる可能性がある指定国立大学という括りを紹介しましたが、世の中には数えきれないくらい大学の括りがあり、それらの括りは正直なところ、その大学に通っている学生にとってはあまり関係がないものです。

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