不景気のときにするべきは大学院進学か?就職か?メリット・デメリット

大学院

「大学院に進学したいけど,将来が心配…博士の待遇も良くないって聞くし,景気がどんなときに大学院進学すればいいの?」

という不安をよく聞きます.たしかに,最近は景気が不安定ですし,心配ですよね…

今回は,現代における大学院進学の現状大学院進学のメリット・デメリットの観点から,これに対してお答えしたいと思います.

筆者は大学院修士卒でメーカーへ就職した若手社員です.

結論からいうと,以下のようになっています.

この記事のまとめ

・景気で就職・院進学を判断するのは難しい

・迷っている人は就職か進学か迷っている人は,学部の段階でとりあえず就活をしてみるとよい

不景気における大学院進学の実際

まずは,景気と大学院進学の関係について見てみましょう.

景気と大学院進学の関係については,以下のリクルートワークス研究所の調査(2019)で述べられています.

https://www.works-i.com/research/paper/discussionpaper/item/DP_0026.pdf

要点のみをまとめると,

・不況は機会費用を低くし,大学院進学率を高める

・不況は学生の流動性制約を強化し、学生の進学率を低下させる

・日本では初職の影響が長く続くため,初職が重視され,不況では大学院進学率は高まる

総合的に見て,不況時には男性の大学院進学率,特に自然科学や工学、社会科学の専攻への進学率が増加する

難しい言葉がたくさん出てきていますが,要は「不景気のときに大学院に進学するひとは増える」ようですね.

就職とか関係なく大学院に進学したい人はするし,就職を気にするひとは就職失敗の避難所として進学するという感じでしょうか.

景気が良くなるまで,大学院で時間をかせぐということですね.

前提

これは大学院進学が『アリ』な人に向けた記事

これは大学院進学が『アリ』な人に向けた記事です.

大学院で学ぶ意欲があり学費を払える余裕がある一方で,就職に対して不安を抱くひとに向けて,話していきます.

つまり,大学院なんて全く頭になかったのに就職先を良くするためだけに大学院に進学するひとだったり,学費を払えないのに奨学金でモラトリアムを延長しようとしているひとは,どれだけ景気が悪くても就職するなり起業するなりした方がいいと思います.

ちなみに筆者は,よほど研究意欲がない限りは,奨学金を無理に借りてまで大学院に進学することをおすすめしていません.

経済的にも意欲的にも大学院進学がアリなひとは,この先を読んでください.

大学院進学をおすすめするかは個人の目指すことによる

そもそも,景気によらず,大学院進学がその人にとって正解かどうかは個人の将来設計や目標によります.

大学院進学をしなければ絶対になれない職業というのはかなり少ないと思いますが,大学で研究を続けたいと(一時的にでも)考えているひとや,企業で研究職に就きたいというひとには大学院進学はおすすめします.

不景気に大学院進学を選択するのは正解なのか?

本題に入っていきます.

就職を見据えて大学院に行く人が不景気のとき,勉強・研究のついでに景気復興までの時間稼ぎの意味で進学するという選択肢は,果たして正解なのでしょうか.

博士課程まで進むつもりのひとは,そんなことはあまり考えないと思うので,ここでは修士で卒業するひとを想定して話していきます.

自分が大学院に進むときは,就活はかなりの売り手市場でした.その時は,「2年後にはどうなっているか分からないから,大学院に行くのも不安だな」と思っていました.

反対に,もしそのときが不景気だったら「2年後には売り手市場になっているかもしれないから,とりあえず大学院に進んでおくか」という思考になっていたかもしれません.

しかし,注意すべきなのは2年後にはもっと売り手市場になって得する可能性も,もっと買い手市場になって就職難になる可能性もあり,読むのは難しいということです.

ここで,有効求人倍率のグラフを見てみましょう.

1986年~2020年(4月)における全国の有効求人倍率の推移を表すグラフ
※出典:一般職業紹介状況(職業安定業務統計)|厚生労働省 および 転職Hacks知らないと損する転職術

バブル崩壊やリーマンショック,コロナショックのような大きな経済の波は,10~20年くらいの間隔で来ることが分かります.

この辺りで,大きく有効求人倍率は変化します.その他の時期では,それほど大きな変化はないことが分かります.

筆者の感想としては,このグラフをみると,2年くらいのスパンでは時間稼ぎとしては微妙なので,大学院に行きたいなら行けばいいし,それほどでもないならさっさと就職してしまった方がいい気がします.

例えば,バブル期のピーク少し後,バブルが崩壊したからと2年間の時間稼ぎを大学院でした場合,有効求人倍率は最大で約50%と,かなり下がっています.リーマンショックの時も同じです.つまり,2年くらいではどうなるかはほとんど分かりません.

しかも,それは特に変化が大きい部分の話で,それ以外では2年程度では意外にも大した変化はありません.

まとめると,就職のタイミングを景気で判断するのは,あまり意味がない気がします.

しかも,大学院を検討しているということは,それなりに就職しやすい人材である場合が多いと思うので,時期を間違えても実際にはそれほど就職難にはなりにくいと思います.一番低い時でも,有効求人倍率は0.5倍程度です.

こう言っては何ですが,優秀層はほとんど例年通りに就職はできるでしょう.希望の就職先に行けるかは分かりませんが…

一旦就活しておくのが一番良い

修士で大学院を卒業してから就職するつもりのひとや,就職か進学か迷っている人は,大学4年生のときに一度就活をしておくのが良いと思います.

筆者もそうするべきだったと,少し後悔しています.

なぜなら,自分がどれくらいの会社に入れるかも,就活してみないと分からないからです.つまり,景気によって内定先が変わったと感じても,それが景気のせいなのか判断する基準がありません.

また,就活してみると見えてくることもあります.就活することで,志望の業界が変わることもあるでしょう.

一旦,学部で就活をしてみて,自分の実力のせいではなく,明らかに景気のせいで希望の会社から内定をもらえなかった場合は,院進するのが良いでしょう.

「試しに就活」をしてから大学院に進学した人は,自分の進路に自信を持っているので,おすすめです.

もしくは,同じ大学の主な就職先を調べてみると良いでしょう.その中に満足がいく就職先があるのなら,そのまま就職すればいいと思いますし,大学院に行ってからしゅうしょくしたいならそうすればOKだと思います.

理工学研究科の修士卒なら,景気によらず就職先が極端に悪くなることは少ないので,大学院に進んでも問題はないかなと思います.もしそれで就活が上手くいかないのなら,自分に原因があると考えるのが自然ですね.

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