就活生の企業選びはこうやる!年収?福利厚生?業績?将来性??

就職

就活生が就活でつまづく第一位は『自己分析』です.これは間違いないでしょう.

そして第二位は『企業選び』だと思います.

しかし,

「どうやって企業を見ればいいの?」

「良い企業って何??」

「企業の見極め方を教えて!!」

と嘆いている就活生は多いです.

就活ノイローゼのイラスト(男性)

そこで今回は,「就活生としての企業の見方」を解説します.

あくまで「就活生としての」ですので,就活生にとって重要なポイントに絞って紹介します.

就活生がやりがちな間違った企業の見方

企業の見方を解説する前に,企業を見るうえでの注意点を紹介します.

これは多くの就活生がやりがちな見方なので,はじめに抑えておきましょう.

会社員個人としては関係性が薄いところに目が行ってしまう

就活を始めたばかりの就活生は,売上や従業員数などの「会社の規模」や,ランキングや人気度などの「知名度」で見てしまいがちです.

しかし,よく考えてほしいのですが,「会社の規模」や「知名度」は会社員にとって第一優先でしょうか??

確かに,会社の規模や知名度によって,働き方が異なるのは事実です.例えば「成長できる環境か」という見方は全然OKだと思います.

しかし極端な例を出すと,会社の株価は投資家でない限り,直接は会社員に関係ないですよね.

同様に,売り上げは全く関係ない(市場の大きさの指標のため)わけではないですが,個人にとっては関係性は実は薄いです.

それよりも給料とか福利厚生,勤務地の方が会社員個人にとっては重要ですよね.

会社の規模や知名度で友達や家族にマウントを取りたいひとには重要かもしれませんが,そうではない人にとっては「会社の規模」や「知名度」はそれほど重要ではないはずです.

「会社の規模」や「知名度」にばかり注目しすぎて,就活を明らかに失敗している就活生はたくさんいるので,注意しましょう.

自分にとって関係のあるのは何かを念頭に置いて企業選びをしましょう.

「会社の業績が良い=給料が良い」と思い込む

「会社の業績が良かったり,会社の知名度が高く,規模が大きいなら,給料ももれなく高い」と勘違いするひとがいますが,それは見当違いです.

会社の業績が良くても,それは社員の給料を減らして,利益を上げているのかもしれません.

会社の知名度が高い大企業でも,給料がそれほど高くない会社はたくさんあります(役員の給料は高い).

また,どういった形態(学歴,職種)で会社に入るかによって,給料は異なります.

もし給料が良い会社に入りたいのであれば,会社の業績と結びつけて考えてはいけません.給料をたくさん出す会社かどうかを見るしかありません.

仕事探しのイラスト

就活生が見るべきポイントはコレ!

就活生が会社を見るとき,大きく分けて以下の2つを考えると思います.

  • 会社員個人に関係あること(給料,福利厚生,勤務地など)
  • 業績・将来性

これらについて,『就活生目線』で見ていきましょう.

会社員個人に関係あること(給料,福利厚生,勤務地)

明らかに会社員にとって大切ですが,実態を調べるのは難しいです.

例えば,ネットで平均年収を調べたところで,あるぼんやりとしか分かりません(後で解説します).

福利厚生も実際に社員に利用されているのか分からないし,大手なら勤務地も聞かされてない所になったりします.

なので,これに関しては,ある程度はギャンブルであることを理解する必要があります.

過去にものすごく就活を念入りにしていた先輩がいましたが,色々な社員の方にリアルな話を聞きまわったにも関わらず,「会社に入ってみなければわからなかったことばかっりだった」と言っていました.

業績・将来性

会社の業績は個人に関係あることよりは優先順位は低いですが,実態はネットや本で調べられます

つまり業績に関して言えば,しっかりと調べさえすれば,ギャンブルではなくなるということです.

この記事では,個人に関係のあることについても触れますが,業績の見方についてもしっかりと解説します.

ちなみに,将来性は誰にも分かりません.一流の株式投資家でも分かりません.

ただし,「将来性ありそう」な会社を見極めるのは難しい一方で,「将来性がなさそう」な会社はなんとなくわかりますから,調べる価値はあると思います.

将来性は,基本的には業績や事業形態から予測します.

給料や福利厚生を知るには?

給料

就活生が最も気にしている数字だと思います.

最近では「給料はあまり気にしない」と言っている就活生が増えているようですが,調べなくとも,志望の会社の給料をなんとなく想像しているでしょう.

できることなら,そういった人も給料をある程度はちゃんと調べたほうが良いと思います.

僕が就活生のとき,「かなり大きな会社で人気だから,最悪でもこれくらいの給料だろう」と高を括っていたことがありましたが,ちゃんと調べてみたら想像よりもずっと低いようでした.

なので,大体でもいいので,少しは気にした方が良いです.

さて,ではどうやって給料を知るのかですが,

これは,実際に働いているひとに聞くのが一番良いです.できれば,自分と同じような待遇(学歴や職種など)になりそうな社員に給料明細書を見せてもらいましょう.

これが一番,正確な情報です.

一番手っ取り早く知りたいときに,ネットで調べるかもしれませんが,出てくる情報は『平均年収』が多いです.しかも,統計データが少なかったり予測だったりして,あまり正確ではない平均年収です.

平均年収はご存じの通り,あまりあてになりません.給料がものすごく高い人が数人いるだけで,平均年収が跳ね上がってしまうからですね.

ネットで調べるときは,平均年収よりも中央値がよいでしょう.ただし,年齢別,役職別など,多角的に見ましょう.また,中央値もネットに上げってる場合は正確でないことが多いので,出典を確認しましょう.

中央値が調べても分からない場合は,平均年収から大雑把に推測するしかありません.

平均年収からの推測する際に注意したいのが,「その会社の社員の分布はどうなっているか?」を考慮しなければいけない点です.

例えば,自動車の会社なら,製造ラインで働いている人の人数が多いです.製造ラインで働いているひとはいわゆるホワイトカラーの人たちよりも給料が低いことが一般的なので,もし自分がホワイトカラーとして入るのであれば,平均年収よりもたくさんもらえるかもしれません.

例えば,自動車会社Aと保険会社Bがあるとして,ネットで調べたところ平均年収がどちらも800万円と出たとしましょう.

しかし,自動車会社Aでは高卒の製造ラインの人が多い一方で,保険会社Bの社員は全員大卒である場合,自分が大卒で入社するのなら,自動車会社Aなら900万円だが,保険会社Bでは750万円になる,といった感じです.

平均年収から自分の年収を推測するには,そのほかにも色々と考慮しなければなりません.

一方で,初任給は多くの場合,入社前に分かります.これにはウソはないはずなので,信じてもOKです(中堅社員の年収を知るには,直接聞くしかありません).

ただし,就活生は「年収=一年間にもらえる給料」だと思いがちですが,手取りだとそれよりも少なくなるので,注意しましょう.手取り額を知りたいなら,ネットで「24万 手取り」などと調べれば分かります.これはネットでOKです.

もっと厄介なのが,「残業代」です.単に残業が多く,給料が高い場合も多々あるので注意しましょう.

やはり,大学のOBなどに給料明細を見せてもらうのがよいですね.

福利厚生・勤務地など

給料以外の要素も,基本的には社員から直接聞くのが良いです.

会社によっては,給料を低くする一方で,福利厚生を充実されているところもあります.

福利厚生を考慮すると手元に残るお金が増えることもあるので,福利厚生と給料を合わせて考えることが大切です.

例えば,同じ給料の2社でも,家賃補助が出るのと出ないのでは,出るほうが実質的な給料は増えます(これは一番簡単な例です).

年収が高くても家賃補助も寮もない…という会社は結構あり,実質的にはお金が貯まりにくいです.

会社ごとに福利厚生が色々なので,よく分からない場合は,社員の方に聞いてみると良いでしょう.そこから,自分で実質的な給料を計算してみると良いです.

とはいえ,全ての会社に対してこれをやっていると時間が無いかもしれないので,志望度の高い会社から調べるとよいと思います.

自己アピールのイラスト(男性)

企業の業績や将来性を知るには?

以下で紹介することは,ほとんどネットで調べられます.

ただし,先ほども言った通り,業績が会社員にとってどれほど重要かは個人によりますし,将来性は不確かなものです.

必要がないと感じるなら,深入りしないのも一つの選択肢です(ただし僕自身は就活のときにもっと調べておけばよかったな~と少しだけ後悔しています).

業績

一口に業績といっても,一つの指標だけを見ても何もわからず,業績を見るには多角的な見方が必要です.

会社の業績を知るには損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S),キャッシュ・フローなどの財務表を隅々まで読めばOKです.

( ^ω^)・・・

…とはいっても,就活生は忙しいと思うので,ここでは就活生にとって重要で分かりやすい指標ベスト3を紹介します.

ただし,これらの指標だけでは会社の業績は完全に分からないことに注意してください.

利益

売上よりも利益を見るのが良いです.

売上は市場のシェアを知れるので大切な指標ですが,売り上げがあっても利益が出ていなけば,いつか会社は潰れてしまします.

反対に利益があれば,不景気にも従業員に給料を払う余裕があるかもしれません.

営業利益

売上から売上原価を販売費および一般管理費(販管費)を引いた数字で,直感的には『企業が本業で稼いだお金』という感じです.

利益だけを見ても感覚が分からないなら,利益率(=売上÷営業利益×100%)を見ると良いです.利益率が10%あれば優良企業と言われたりします.

経常利益

経常利益は,企業の経営成績を最も把握しやすい数字とされています.事業全体から得た利益であり,本業以外の財務活動などによる収益と費用も反映しています.

つまり,借金返済とかも織り込まれた数字ということですね.営業利益では本業のことしかわかりませんが,経常利益を見ることで,色々込みでの利益が分かります.

純利益

純利益とは,発生したすべての収益から,すべての費用を差し引いて算出される利益です.

例外的な「特別収益」や「特別損失」,税金を引いた後の数字なので,『最終的に企業に残るお金』です.

純利益が赤字だったとしても,経常利益が黒字なら,特別的にその年は赤字だっただけかもしれないので,純利益が赤字でも会社はそこそこ健全な場合もあります.

現金同等物

企業の体力です.企業の体力として資産を見ることがありますが,資産を見るだけでは企業の安定性を見ることができない場合があるので,現金もしくは現金同等物がどれくらいあるかを見る必要があります.

例えば,航空会社の場合は,飛行機も資産となります.しかし,どちらかというと飛行機は商売道具であり,メンテンナンスが必要な負債に近いです.

なので,いざとなったときに従業員にも還元できる,現金の額を見ておいた方が良いですね.

流動比率

流動性が高く,1年間以内に現金化しやすい資産のことを流動資産といい,反対に1年以内に支払わなければならない負債を流動負債といいます.

流動比率は,流動資産÷流動負債で計算され,短期的な支払能力を簡易的に判断できます.

流動比率が100%以上の場合,短期的な支払能力があり,支払余力があると推測することができます。反対に,流動比率が100%以下であれば,支払余力が弱そうだ,ということになります.

将来性

将来性は,どれだけ頑張ってもある程度しか判定できないことを心に留めておいて,以下を読んでください.

将来性を判定するものにはたくさんあります.

こちらも基本的には損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S),キャッシュ・フローを元に,

売上,売上比率,研究開発費,利益,利益率,株価,資産,自己資本比率,自己資本利益率,資産の流動性,業界,顧客の種類,貿易,PER,PBR,EPS,社長の性格,社員の特性…

などなどを参考にしますが,言い出したらキリがないです.

なので,ここでは僕が将来性を判定するのに見ている指標ベストを紹介します.

売上比率

売上比率を見れば,その会社がどの事業に力を入れているかが分かります.何となく「カメラの会社だろうな~」と思っていても,実は全然違う事業で儲かっている場合があります.

反対に,今後縮小しそうな事業が売り上げのほとんどを占めているなら,その会社は危ないかもしれません.

ただし,「会社の中で研究開発はしているが,まだ収益化されていない事業」などもあるので,できることなら何にどれくらい研究開発費を注いでいるか?を調べたいところです.

マーケット

その会社が「どこで利益を出しているか」は,将来性を見るうえで重要です.

日本企業はどんどんと海外での売り上げを伸ばしていますが,もし,現時点で国内の売り上げだけで十分な利益を出しており,これから海外の売上比率を伸ばせるのであれば,さらに儲かる会社かもしれません.

反対に,すでに成長したマーケットを食いつぶしているのであれば,それ以上の伸びしろは望めないかもしれません。

また同様に,「どの年齢層で利益を出しているか」などのその他のターゲットも重要です.

マーケットの見方は色々なので,自分なりに考察してみて下さい.

自己資本比率

会社の健全性を知るのによく使われます.自己資本比率が40%以上なら,潰れにくいとされています.

会社が潰れては元も子もないですからね.

といっても,自己資本比率が49%を超えている会社も,たまに急に倒産したりするので,完全な指標ではありません.あくまで参考程度に.

研究開発費

研究開発費が高いほど,未来への事業に投資していると言えます.もしその年の利益が少ないように見えても,それは研究開発に投資しているから,みたいなことはよくあります.

とはいえ,ビジネスが上手くいっていないのに研究開発費にお金をかけすぎていたり,従業員の給料に回さずに,研究開発費にかけすぎている会社はどうかな~と思います.

それなりに利益も上げていて,研究開発費も毎年それなりに捻出している,バンランスが良い会社が良いですね.

社長のビジョン

一番ふわっとしてますが,企業の将来性を見るうえで一番大事だと思います.

社長が「これからはポケベルの時代!どんどん研究開発費を回すぞ!!」と言っている会社に入りたくないですよね.

社長や役員のビジョンで,会社の将来の大筋は決まります.反対に言えば,今までイマイチだった会社も,社長が変わればガラッとよくなるかもしれません.

就活生は社長に注目です.

まとめ

会社員個人としては関係性が薄いところに目が行かないように!

「会社の業績が良い=給料が良い」ではない!

給料・福利厚生,勤務地などは社員に直接聞くのが一番!

利益,現金同等物,流動性をみて業績の参考にしよう!

売上比率,マーケット,自己資本比率,研究開発費,社長のビジョンを参考に,将来性を考えよう!

できれば,財務表を自分でみて考える力を付けたいですね~!

また,これらをやる前に,自己分析をしっかりするのがおすすめです.

会社の数は膨大なので,どんな会社に入りたいかが分からないと調べようがないですからね.

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