Twitterで、菅直人元総理大臣が、このようなツイートをしました。
量子コンピュータを勉強したいから、理系の大学卒業程度の知識で理解できるくらいな本を紹介してほしいとのこと。
これに対して、理系界隈では
「理系の大学卒業程度の知識」ってどれくらいだ…??
と物議をかもしました。
そりゃ、量子コンピュータを理解するにあたって、理系学部卒と言っても学科によってずいぶんと話が違いますからね。
建築系の人と、物理系の人が量子コンピュータを勉強するのは、難易度が全然違います。
ちなみに、菅直人さんは東京工業大学の応用物理学科卒みたいです(Wikipediaより)。
ツイート内で「量子力学を学んだ」と書いてありますし、東工大の物理学科なので、量子コンピュータを勉強するのも他の人と比べて容易いでしょう。
ちなみに、僕も物理学科卒で量子力学を学んだことがあり、その後、量子コンピュータを勉強しようと試みましたが、ほとんど理解できなかったです。
具体的な話になってくると、量子力学を学んだからと言って簡単に理解できるものではないですね。僕の頭が悪かっただけかもしれませんが 。
(菅さんならそれなりに専門的な本でも読めちゃう気がする)
さて、この菅直人さんのツイートとは別の話として、「理系学部卒レベル」とはどれくらいでしょうか??
時間が経てば、大学で学んだ専門的知識は頭から抜けていくことを考慮すると、判断基準は「大学基礎数学」な気がします。
理系学部はおそらく、1年生の時に共通で学んでいるだろう、基礎数学です。
線形代数や微分積分、ベクトル解析などです。
これらが頭に残っていれば、専門科目でも卒業した後にも本を読み返せば、思い出せるでしょう。
ですが、これら基礎数学を覚えているからといって、大学4年間の証になるのかというと、少し弱いですね。
なので、理系大学生なら大学生活の中で自然に身につくレベルの、問題を用意しました。
この問題を以下に示します。全部で10問です。
とりあえず、この問題にチャレンジして、自分が理系学部を卒業したかどうか確かめてみてください!
問1:シュレディンガーの?
犬
猫
鳥
馬
理系なら絶対聞いたことありますよね。答えは猫です。文系でも知ってそうですね。
問2:元素の種類の数
113
131
123
118
(答え:118(2020/3現在)
問3:10進数の34を2進数で表すと
100100
100010
101110
100000
(答え:100010)
問4:電磁気学(古典)における基礎方程式は
シュレーディンガー方程式
ラプラス方程式
マクスウェル方程式
フーリエ方程式
ディラック方程式
(答え:マクスウェル方程式)
問5:フェムトは?
10の-10乗
10の-12乗
10の-15乗
10の-18乗
(答え:10の-15乗)
問6:原子の大体の大きさは
10の-10乗
10の-15乗
10の-20乗
10の-25乗
(答え:10の-10乗)
問7:空が青く見えるのは
レイリー散乱
ミー散乱
中性子散乱
光電効果
魔法
(答え:レイリー散乱)
問8:発散
rot
div
grad
Tr
(答え:div)
問9:超伝導を冷やすと
抵抗が無限大になる
抵抗が0になる
プラズマが発生する
放射線が発生する
放射線が消える
(答え:抵抗が0になる)
問い10:光子
フォノン
キセノン
マグノン
フォトン
オトン
さて,何問正解だったでしょうか??
6問以上正解なら,理系大学生もしくは理系学部卒業レベルということにします.
コメント