理系の就活は余裕って本当?理系就活と文系就活の違いを解説【職種・面接・選考】

大学

新卒で就職活動をしている日系企業志望の方向けの記事です

就職活動中の人は,会社のホームページ,就活サイトやYouTubeなどを参考にして,情報を集めているでしょう.

インターネットには文系目線の就活論や就活情報は多いですが,理系学生に対する就活情報は文系と比べて圧倒的に少ないです.

そこで,理系としての就活経験をもとに,文系と理系の就活にどんな違いがあるのかを述べると同時に,理系就活で重要なポイントを解説したいと思います.

とくに,

職種

選考倍率

面接(質問,制度)

の違いに注目して解説します.

※日系企業に関する情報です

文系就職と理系就職の違いを簡単に

いきなり,記事の内容をまとめると,文系就職と理系就職には以下のような違いがあります.

文系の就職

・大半の人は営業

・選考倍率高め

・面接では基本事項への回答に加え,臨機応変に対応する力が必要

理系の就職

・開発設計,生産技術が多い

・選考倍率低め

・面接では研究について簡潔に述べられる必要がある

それでは,これらを含めて,詳しく見ていきます.

文系の就活

職種

文系職種には,たとえば以下のようなものがあります.

文系職種

営業,生産管理(生産企画・物流・調達),人事・総務,財務・経理,法務,秘書,経営企画・広報・IR,SE

ただし,文系が新卒就活する場合,職種は基本的に営業になります.なぜなら,営業職の採用枠の割合が大きいからです.

ただし,営業が意味する範囲は広く,いわゆる外回りの営業(法人向け,消費者向け)以外にも,様々な仕事が待っています.

倍率

文系の就職は理系よりも難しいとされるのが一般的です.

その理由としては,理系学生の数に対して文系学生の人数が多いことや,推薦が少ないことが挙げられます.

推薦

推薦に関しては,同じ大学にも関わらず,理系学部では推薦があって文系学部では無い,というケースは多くあります.

採用人数

金融,商社,小売りなど,文系理系問わず採用している企業もたくさんありますが,理系の比重を大きくしている企業も多く,就活市場の全体的には文系の倍率は高くなります.なぜなら,文系の人数が多いからです.

特にメーカーでは,理系に対して文系の採用予定人数が約半分~三分の一程度と少なく,優良企業が多いメーカーで倍率が上がるのは文系学生にとって痛いでしょう.

とはいえ,メーカーの中でも,大手の食品,情報通信など,文系の方を多く採用している企業はあります.

これらのは,研究開発に注力するものの,開発・製造技術の範囲はそこまで苦労しておらず,外注もしくは別会社で行っていると考えられるためです.

受ける会社の数

ここ数年をみると,学生が新卒で受ける(エントリーする)会社の数は,一人あたり20社~30社となっています.実際に面接に進むのはエントリーしたうち半分程度なので,10社くらいで面接を受けているでしょう.

ただし,今後就活の買い手市場化が進むと考えられるので,受験数はもっと多くなると予想されます.

面接

面接質問

インターネットに書いてある面接質問集のようなものは,文系向けに書いてあると言ってもよいでしょう.

つまり,まず『インターネットや本に書いてあるようなこと』が聞かれます.これに関しては,他の記事や面接対策本を見ればOKです.

文系理系問わず,聞かれる可能性が非常に高い3つの質問は,以下の通りです.

・志望理由

・自己アピール

・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

この3つに関しては,必ず考えをまとめておいた方が良いでしょう.

また,文系の面接では,

面接官
面接官

自分を色に例えると何ですか?

といった質問や,フェルミ推定の問題といった,奇をてらった質問も出やすいみたいです.この辺も,他の記事を参考にするとよいでしょう.

(ただし,こういった奇抜な質問は減少傾向にあるようです)

そして,理系面接のように研究内容を聞かれることはない分,自己分析や学生時代に力を入れたことを整理し,突き詰める必要があります.

これから,文系の面接では先ほどの3つの基本事項に加え,アドリブ力や臨機応変に対応する力が求められると言えます.

面接の質問内容は時代や企業によって変わるので,注意が必要です.

時代流されず自分らしい就活をするためにも,周りに後れを取らないためにも有名な就活本「絶対内定」を読んでしっかり自己分析しましょう.

やってみれば分かりますが,自己分析では自問自答しようとしても,どうしても都合の良いように考えてしまいます.したがって,周囲から本質的な質問をしてもらう必要があります(上の本も,その類のものです).

面接のシステム

面接官は人事,中堅社員,役員が基本です.一次面接,二次面接では営業部などの中堅社員が人事と一緒に面接を行うことがあります.

理系文系問わず,選考過程が進むほど役職の高い人が出てきます.

基本的には,エントリーシート提出→一次面接→二次面接→最終面接の流れです.ただし,最近の就職活動は複雑化しているため,これに限ったことではありません.例えば,企業によっては,一見ただのOB面談を,実は一次面接の代りにしている場合があります.

インターンシップの重要度

就職活動は面接だけではありません.インターンシップやOB訪問などから,就職活動は始まっています.

インターンシップに行く人も多いと思いますが,これに関しても,理系よりも文系の方が多いようです.

〜「インターンシップ」の参加率は学生の9割、11月も6割以上が参加予定〜 /HR総研×就活会議:2021年卒学生の就職意識調査結果報告【1】 - HR総研 | 人事のプロを支援する | HRプロ
昨年と同様に、「就活会議」(株式会社リブセンス)とHR総研が共同で実施した、2021年卒学生を対象とする「就職活動とインターンシップ」に関する意識調査について、3回に分けて結果を報告する。今回は「インターンシップに関する動向と意識調査」。 最近では、学生のインターンシップへの参加は当たり前の時代になっており、その後の就...

こちらの記事によると,エントリー参加企業数は2021卒のデータで4社~6社が最多の23%,次いで10社以上が17%となっています.

とはいえ,これらが指すインターンシップは1日もしくは2~3日のものが多く,実質的には会社説明会に参加していると言えるでしょう.

2021卒までの売り手市場では,長期インターンシップに参加していたのはごく一部の学生であると思われます.

インターンシップは企業によっては重要ですが,理系と文系でのインターンシップ重要度の差はあまりないと言えます.

倍率の低いインターンシップに参加しても,選考として有利になることは全くありませんが,就職活動における情報収集としては重要です.

一方で,倍率の高いインターンシップに参加しておくと,売り手買い手関係なく,選考で一つ突き抜けることができるので,できれば参加しておきたいところです.

文系就職まとめ

・大半の人は営業

・選考倍率高め

・面接では基本事項への回答に加え,臨機応変に対応する力が必要

理系の就活

職種

基本的には,理系の職種は以下のように大別されます.

理系職種

研究開発,開発設計,生産技術,品質管理,SE,情報管理,技術営業,デザイン,知的財産

これらの中でも,研究開発,開発設計,生産技術を目指す人が多く,また,開発設計と生産技術は採用人数としても多い職種です.

倍率

文系と比較すると,理系の倍率は低くなります.やはり一番大きな要因は,理系学生の数が全体の2割程度と少ないからです.

推薦

学校推薦に関して言えば,文系よりは多くなりがちです.とはいえ,理系の中でも旧帝大や有名私立で多く,他の大学では「まあまあ」というのが事実です.

学校推薦は売り手市場においては学生側にあまりうまみはないので,どのみち期待しない方が無難です.

採用人数

メーカーに関して言えば,文系よりも理系の採用人数が多い企業が多いため,倍率は低くなりがちです.

特に大きな大企業だと,理系数百名に対して文系数十人といった比率となることもあります.

メーカー志望の理系学生は多いので,理系学生にとってはありがたい状況になっています.

受ける会社の数

エントリー数は,5社~10社程度が平均的です.

ただし,文系と同じく,景気によって大きく変わります.ちなみに,筆者は2021卒で12社受けました.

また,学校推薦を使って,1社の内定を取って就活を終える学生もいます.

面接

面接質問

ここが,文系就活と理系就活との一番大きな違いと言ってよいでしょう.

技術系を志望している場合,面接でほぼ100%,研究内容について聞かれます.

つまり,理系面接で聞かれることは『インターネットに書いてあるようなこと+研究内容』です.

理系の就活生は,必ず研究について以下のことを答えられるようにしておく必要があります.

研究に関する受け答えのために考えておくこと

・研究概要を分かりやすく簡潔に伝えられるか

・その研究テーマを選んだ理由

・研究の意義は何か

・研究の難しいところはどこか

・苦労した点(エピソード)

・複数人で研究を行っている場合は,自分の役割は何か

これらが答えられないと,普段から研究を頑張っていたとしても,ちゃんとやっていない学生として見られてしまう可能性があります.反対に,あまり研究がうまくいってなかったとしても,上のポイントさえ押さえておけばOKということです.

とはいえ,普段からきちんと研究に励んでいれば,上記のことをまとめるのにあまり時間はかからないはずです.

また,研究内容を聞かれる分,奇をてらった質問はされにくいです.

もちろん,文系就職の方でも述べた以下の3つの基本事項は,理系の面接でも答えらえれる必要があります.

・志望理由

・自己アピール

・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

理系の就活では自己分析などが重要視されていないと思われがちですが,研究内容と同じくらい,自分のことをきちんと理解しておく必要があります.

なにより,就活で後悔しないためにも,理系でもしっかりと自己分析しておくことをおすすめしておきます.

面接システム

面接官は人事,技術系,部長クラスが基本です.

大まかには,

一次面接で人事もしくは人事+技術系社員,

二次面接は人事+一次よりも役職が上の技術系社員,

最終面接は人事+部長クラスもしくは役員

という流れのところが多いと思います.

文系と同様,『面談』と称されるものが面接であるなど,企業や選考コースによって様々なパターンがあるので,情報を集めておく必要があります.二次面接が事実上の最終面接で,最終面接は内定承諾の場であるというパターンもかなり多いです.特に上位の大学の学生だと,こちらのパターンの方が一般的だったりします.

インターンシップの重要度

正直言うと,1dayや2~3日のインターンシップへの参加しても選考に関するうま味はあまりないです.

といっても,生で工場を見てみたり,社員の雰囲気を感じられるので,積極的に参加すべきだとは思います.

ですが,研究で忙しいのに,無理して参加するものではないと思いますし,参加しなかったからといって,人生が大きく変化するものでもありません.

学業を優先したほうが自分にとってよくなる場合は,就職活動に対する力加減を調節しましょう.

ただし,倍率の高い就業型長期インターンシップに参加できると,かなり有利になる可能性が高いですし,インターンシップに参加していなければ本選考に進めない企業もあるのも事実です.

インターンシップの重要度は,文系理系というより,企業によって大きく異なると言えます.

理系就職まとめ

・開発設計,生産技術が多い

・選考倍率低め

・面接では研究について簡潔に述べられる必要がある

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