みなさんは、資格についてどう思いますか??
「資格なんて意味がない」「そんなものお飾りだ」なんて言う人もいますが、それでもまだまだ日本は資格社会です。最近では資格の質も上がっており、きちんとした資格はそれなりに企業から評価されるようです。
大企業でも、「とりあえずTOEICを英語力の判断材料にしておこう」というところは多いです。
学生の皆さんの中には、時間のある学生時代に資格を取ろうと考えている人もいると思います。
しかし、どんな資格がこの世に存在して、どんな資格を取ればよいのか?わからず、迷っている方もいると思います。
そこで今回は、「理系が取っておくべき資格」を紹介していきます。
TOEIC L&R Test
TOEICは言わずと知れた、英検と並んで日本では最も有名な英語の試験です。
あまり知られていませんが、TOEICには最も有名なListeningとReadingを試験する TOEIC L&R Testのほかに、
SpeakingとWritingをテストするTOEIC S&W Test、SpeakingのみのTOEIC Speaking Test、英語初心者用ListeningとReadingを試験するTOEIC Bridge Testがあります。
一般的にTOEICといえば、TOEIC L&R Testのことを指し、企業の入社試験や昇進、大学院試験などの入試でもこのTOEIC L&R Testのスコア(点数)が使われています。
TOEIC L&R Testは合否ではなく、990点満点のスコアで評価されます。
理系の大学生ならば、卒業までに600~700のスコア、低くても550のスコアを取っておくことが望ましいです。大学院生なら、700~800はとっておくと何かと有利でしょう。
今は英語はできて当たり前の時代で、英語力はこれからもより必要になると予想されます。
受験料は5,725円(税込み)です。
最も使われている試験であるTOEICを、受けといて損はないでしょう。
以下の文法用参考書はおすすめです。これだけで100点近くは上がりました。
TOEIC試験のホームページはこちらhttps://www.iibc-global.org/toeic.html
弁理士試験
弁理士は理系の資格としては最も人気で、理系資格の重鎮的存在です。
弁理士とは、知的財産権に関する専門家であり、特許出願の代理や、商標出願の代理などの業務を行います。もちろん国家資格です。
特許の出願には発明品の審議など、技術的な知識が必要となります。
その業務内容から、理系でないと弁理士を務めるのは難しく、希少な資格です。
弁理士試験は短答式筆記試験、論文式筆記試験(必須科目)、論文式筆記試験(選択科目)、口述試験からなり、そのすべてをクリアすることで晴れて合格となります。
難易度は高めですが、受験資格はとくにありません。
受験手数料は12,000円です。
需要が高い仕事なので、独立して働きたい人にはもってこいの資格です!
僕の憧れの資格でもあります。理系の皆さんはぜひチャレンジしてみてください!
弁理士試験概要ページ(特許庁)http://www.jpo.go.jp/index/benrishi_shiken/
AI検定
AI検定は、日本のディープラーニング技術の産業向上を目的として設立された一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催する資格検定です。
2017年から始まった資格でAI検定の歴史は浅いですが、人工知能の盛り上がりを反映し第一回の試験から1448人の受験者が、第二回の試験には1988人の受験者が殺到しました。
これからさらに受験者は増え続けると予想される、人気資格です。
言うまでもなく人工知能の分野は活発化しており、AIの基本知識は理系にとっては必須となりそうです。
AI検定には、G検定とE検定の2種類があります。
G検定(ジェネラル)
G検定は、ディープラーニングを事業に活かす基礎知識を有しているかを問う試験です。
問題は知識問題で、自宅からオンライン受験できます。
歴史が浅いので、この資格の参考書などは少ないですが、出題される範囲のシラバスがホームページからわかるので、勉強はしやすいです。
前回までの合格率は6割と、現在、難易度は比較的低いです。
受験資格は特になし。受験料は12,960円(税込み)で、学生は5,400円です。
E検定(エンジニア)
E検定は、ディープラーニングを実装するエンジニアの技能を問う試験です。
G検定よりも専門的に機械学習・ディープラーニングについて問われます。会場試験、知識問題、実技試験から成ります。
E検定の受験資格として、日本ディープラーニング協会が行っているJDLA認定プログラムというものを修了していることを設けており、G検定よりも敷居が高いです。
受験料は32,400円で、学生は21,600円です。
理系としては、ぜひE検定を取っておきたいですね!!
詳しくは日本ディープラーニング協会のホームページからご覧ください。https://www.jdla.org/business/certificate/?id=certificate_No02
技術者系の試験
技術士試験、環境計量士、核燃料取扱主任者、第1級陸上無線技術士、ボイラー特級、危険物取扱者、気象予報士、第1種電気主任技術者など。
これらの資格は各分野のスペシャリストのため、安定した需要があります。
上に挙げた技術系の試験は難易度が高いものが多いですが、各資格にはランクが設けられてるものがあり、その中には比較的簡単に取れる資格もあります。
例えば危険物取扱者は丙・乙・甲種があり、甲種は難易度が高いですが、丙種、乙種は比較的簡単で、数週間の勉強で受かる可能性が高いです。
簡単な資格からチャレンジして、最終的に高度な資格を手にするのもありですね!
ITパスポート
ITパスポートは、経済産業省が認定する国家資格です。ITパスポートを持っていることで、ITに関する基礎的知識を有することが証明できます。また、多くの企業が新卒就職活動に導入しています。
インターネットが産業の中心となっている現代において、ITパスポートは理系・文系問わず人気な最も力のある資格。
受験者は年々増加しており、AI検定と同様に、これからさらに需要が増すでしょう。
試験形式は、コンピュータを使ったCBT方式で行われます。
試験範囲はITパスポート試験ホームページのシラバスに記載されており、試験内容は大きく分けて経営系・IT管理系・IT技術系の3部構成です。1000点満点中、600点以上で合格です。
合格率は、社会人は60%前後ですが、学生は50%未満です(大学院生は約63%(H30年度)。
ITパスポートはIPA(情報処理推進機構)が主催しており、IPAではITパスポート以外にも、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験など、情報処理系の資格試験を実施しています。
ITパスポートが簡単に感じる人は、これらを受けてみるとよいと思います。
さあ、この資格をとってIT社会の波に乗りましょう!
ITパスポートホームページhttps://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
まとめ
やはり文系・理系問わず、IT系の資格は需要が高く知識も得られるので人気です。
ここでは紹介しませんでしたが、特に理系だとPython試験などのプログラミング検定も需要が高く、人気なようです。最近では、文系の方もプログラミングできる人が多くなってきています。
大学生の方は資格試験の勉強を通して、視野を広げる機会にもなるので様々な資格にチャレンジしてみてください。
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