大学院生だった2019年からつみたてNISAや個別株式投資を始めた超堅実投資家です.
今回は,最近少しづつ知られるようになってきている『つみたてNISA』についてお話しします.
投資に詳しくないひとでも聞いたことくらいはあるかもしれません.『老後2000万円問題』が言われ始めて以降,特に20代~30代の方に始めようと思っている人が増えたと思います.
簡単にいうと,つみたてNISAは税金をほとんど取られずにできる株式投資方法です.
学生でも始める人が出てきたので,今回は大学生や大学院生がつみたてNISAを始めるべきか解説します.

そもそもつみたてNISAって?

大学院生の友達がつみたてNISAを始めたみたいだけど,つみたてNISAってなんだろう??

通常の投資には税金がかかりますが,つみたてNISAという制度を利用すれば税金がかからずに株式投資を行うことができます.
基本的に行うのはプロの方におまかせで投資する投資信託なので,比較的初心者にもリスクが低い投資方法となっています.
たまにつみたてNISAを株式の種類と勘違いするひとがいますが,つみたてNISAは制度であり,つみたてNISAという箱の中で投資を行うという感じです.
つみたてNISAのポイントをもう少し詳しく説明します.
つみたてNISAのポイント

つみたてNISAには,いくつかのメリットがあります.
・利益に課税がかからない
・少額から投資可能
・低リスク(低リターン)
・非課税制度
2042年までの開始分に対して,20年間の間,年間最大40万円(月々3.3万円)まで利益に対して非課税で投資信託を行うことができます.
通常,利益に対して20%くらいの税金がかかりますから,これは大きなメリットですね.
たとえばつみたてNISAを利用しない場合,100万円の利益が出たら手元に入るのは80万円程度ですが,つみたてNISAを利用すれば100万そのまま手に入れることができます.
しかも非課税で投資できるのは年間40万円までですから,大金を突っ込んでしまうこともないので安心です.
・少額から投資できるので始めやすい
つみたてNISAでは,最低100円から投資できるので,学生でも始めやすいという特徴があります.
・投資信託なので低リスク
自分で一つ一つの企業の株を選び投資するのではなく,「ざっくりとアメリカの企業8割,日本の企業2割でいい感じに投資してください!」といった感じでいくつかの株式がセットになったものを投資のプロに運用してもらいますから,初心者にとってはありがたいです.
初心者が投資するよりも,しっかりとした知識のある投資のプロに投資してもらう方が利益が出やすいですからね.
・優良商品ばかりなので低リスク
つみたてNISAで買える商品は国が選んだ優良商品ばかりなので,低リスクです.つみたてNISAで買えば大損する商品を選ぶことはまずないので,安心ですね.
・長期分散投資で低リスク
投資は『分散』することでリスクを減らすことができます.
つみたてNISAでは20年間のような長い時間をかけて少しずつ積み立てていくのが基本であり,これは時間で分散をしていることになります.
また,先ほど述べたように商品は複数を少しずつ買うことになりますから(投資のプロが決めてくれます),商品を分散していることになり,これまたリスクを減らしています.
どれくらい利益がでるの?

そもそも,つみたてNISAってどれくらい儲かるものなの??

例えば,人気商品では年利3%~5%程度と言われています.
低リスク投資なので,これから大きく外れることはないと予想されます.
ただし,あくまで投資なので元金割れの可能性は0ではないことに注意しましょう.
つまり損する可能性も0とは言い切れないので,自己責任で行いましょうということですね.
つみたてNISAでどれくらいの利益が出せるかは,証券会社などのネットページで計算することができます.
「つみたてNISA シミュレーション」と検索してみてください.

例えば,毎月の積み立て額を1万円,リターン3%(年率)で20年間投資した場合,以下のようになります.
・積み立て額:240万円
・最終的に受け取れる額:328万3,020円
・リターン(儲かった金額):88万3,020円
※楽天証券『積立かんたんシミュレーション』より計算
結構,バカにならない額ですよね.

学生でもつみたてNISAを始めるべき?

つみたてNISAは低リスク・非課税で投資ができるんですね!
ともだちは始めているけど,学生のときから始める必要はあるのかな?

なんでもそうですが,基本的に仕組みを理解してから始めたほうがいいです.
また,つみたてNISAのような少額低リスクな投資は十分に投資にまわせるお金があるときにやるのがおすすめです.
焦る必要はない!仕組みを理解してから始めよう

つみたてNISAを行う場合,学生と社会人で条件に違いはほとんどありません.
なので同年代の社会人の友達が始めていたりしても焦る必要はなく,じっくりと考えてから始めればOKです.
非課税で積み立てできる年間の額は決まっているので,仕組みをよく理解していないとテキトーに始めてしまって無駄に非課税枠を使ってしまうなどの可能性があります.
まだよくわからないという人は,焦らず社会人になってから始めればOKです.
つみたてNISAについては,以下のページなどをご覧ください.
余剰金があるときに始めよう

手元資金があるときにのみ始めるのがおすすめです.
手元にお金がないのに,無理につみたてNISAに投資するのは自分の生活を苦しめることになります.
非課税枠を使いきろうと,無理に満額で投資する必要はありません.月々1000円とかでもいいのです.投資は無理しない範囲で行いましょう.

ただし,早く始めるほど将来の選択肢は増えると思っているので,ある程度仕組みを理解して余剰金があるならやった方がいいと思う派です.

実際,僕も少額から株式投資をしながら勉強しています.
今すぐ始めないにしても,将来の積み立て額を想像しよう

将来的につみたてNISAを始めるつもりなら,投資額を想像しましょう
今すぐやらないにしても,予定投資額を考えるのは効果的だと思います.
具体的には,「社会人になったときに,投資に回せる額はどれくらいか?」を給料と生活費から考える,ということです.
初任給が手取り17万円で生活費や雑費などに10万円かかるのなら,残り7万円のうち5万円は貯金して,2万円を投資に回すといった感じです.
これを考えておくだけでも,周りの社会人より一歩リードすることができます.
投資のメリットに関しては,以下の記事が分かりやすいと思います.

ただし,先ほども言った通り「焦って始める必要はありません」.少額で始めてみる,もしくは仕組みがある程度理解できてから始めるのがおすすめです.
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