※理系の研究室ばかり見学に行きましたので、文系大学院や研究室に見学に行く人の参考になるかは分かりません。
みなさんこんにちは!!
大学で研究室配属をするひと、大学院に進学するひと、他大学の大学院に進学したいひとなどは、研究室の雰囲気や情報を得るために見学をするのではないでしょうか?
【研究室見学マニュアル】研究室見学のマナー、気をつけることなどを自身の経験から徹底分析!!で研究室見学でのふるまい方を述べましたが、今回は研究室見学で聞くべき質問に焦点をしぼって一覧にしてみたいと思います。
事前に質問を考えておかないと、せっかく見学に行ってもなにもわからず、時間の無駄になってしまいます。自分だけではなく、対応してくれるスタッフの方の時間も削ってしまうことになります。
これから挙げるものの中でも、研究室に見学に行く前に調べて分かることは調べてから行きましょう。対応してくれる方からしたら二度手間になりますし、「なにも調べてきてないんだな…そのためのホームページなのに…」と思われます。
※ちなみに、僕は過去に4つの大学(大学院)と、8つの研究室に見学に行きました。
研究室見学で聞くべきこと一覧
研究室のスタッフ(教授、准教授、研究員など)に聞くこと
まず、研究室のスタッフに基本的な質問、気になることを聞きましょう。
研究室のゼミやミーティングのスケジュール
研究室の生活を知るには、知っておきたい情報です。ゼミ、ミーティング、輪読などやその内容を聞くことでその研究室で活動する流れがわかります。
コアタイムの有無
コアタイムとは、研究室にいなければならない時間のことです。コアタイムがある研究室ではその時間に他の用事を入れることができなくなるので、研究室の他に何か活動をする予定があるひとは聞いておくとよいでしょう。
研究室の設備に関すること
実験装置・設備
実験系の研究室であればどんな実験設備があるのかを聞いておきましょう。また、実験装置があっても実際にはあまり使わなかったり、スタッフのみ使用するものがある場合があるので、実際に学生が使う、もしくは使えるのはどの事件器具なのかを聞いておくとよいでしょう。
パソコン・コンピュータデバイスのスペック
シミュレーショ系や理論系ではコンピュータを使う場合が多いと思いますので、その研究室でよく使われるプログラミング言語、OS、PCのスペックを聞いておくとよいでしょう。場合によっては、PCのスペックが足りなくて研究室でやりたいことができないなんてこともあります。
しかし、プログラミング言語が何であれ、研究室のサーバーOSが何であれ、好きなものを使ってよいとなる場合が多いと思います。
実験系でも解析などに一定のスペックが必要となる場合があるので、気になったら聞いておきましょう。
過去の研究成果
ホームページから知ることができる場合が多いですが、ホームページをみてもわからないときは直接聞きましょう。過去にどれくらい学会発表をしているか、学生は論文を年に何本出しているかなど。
他の研究室との違い
似たような他の研究室がある中でも、その研究室が得意としている部分、差別化している部分があるか聞いておくと、その研究室の特徴が分かり、ある意味大学院面接や就職活動で志望動機として良い意味付けができるかもしれません。
他の研究室との共同研究
他の研究室と共同でやっていることはあるのかも聞いておくとよいかもしれません。とくに理系の大学院だと、旧帝国大のような大きな大学にしかない実験装置があったりするので、旧帝大と共同で研究するところも多いです。
また、大学内での研究室、研究室グループとしてどのようなつながりがあるのか(もしくはないのか)を聞いておくとよいでしょう。
学生の進路
その研究室が学生がどのような進路に進んでいるのかを聞きましょう。
進学(大学院修士、博士、ポスドク)な人が多いのか、就職が多いのか、就職が多いのならどのような職種が多いのかなど。
研究室の学生に聞くこと
先生などの研究室スタッフに直接聞きづらいこともあると思うので、機会が与えられればその研究室の学生に聞きましょう。
ちなみに僕が研究室見学をした際に、学生のみと話す機会を作っていただけたことは約100%です。
先生は普段どんな感じなのか
外部の学生にいきなり態度を悪くする先生はかなり稀だと思いますが、実際に研究室では先生は厳しいのか、優しいのか、放任主義なのかなどを聞いておくことは大切です。
これはその先生の講義でのふるまいや研究室対応などからは分からないことなので、学生によく聞いておくとよいでしょう。
研究室のイベント(旅行、球技大会など)
研究室では、講座旅行(研究室旅行)や研究室対抗球技大会などのイベントをすることろも多いです。過去には、日帰り旅行や、一か月に一度はタコパ(たこ焼きパーティー)をするところもありました。
雰囲気を知ることで、その研究室に馴染めそうかも見極めましょう。
ブラックか
これは先生に聞いても答えは得られません。また、評判からでは分からないところもあるので、その研究室の学生に直接聞くのが最も良いでしょう。
ブラックは研究室の特徴として、学生の仲が異常に良いということがあります(ただ仲がいいだけの場合もありますが…)。
学生同士が助け合い、仲良くなるというわけですね。
みんなきちんと卒業(修了)しているか
その研究室の学生がきちんと論文を書き、毎年卒業できているかを聞きましょう。
もちろん、あまり大学に来ていないなど、きちんとやっていなかった学生が留年などはむしろよいことですが、
きちんと研究室に毎日来て、単位も足りているにも関わらず卒業出来ていない人がいたら、もしかすると研究室に問題があるのかもしれません。
修論が通らない事は今までにどれくらいあったかなど、具体的に聞いてみるのも良いかもしれません。
大学院入試について
大学院に進学する場合は、大学院試はどのようなシステムで行われているのかなどを聞いておきましょう。大学によっては、研究科単位で院試がある場合と、研究室グループ単位、研究室単位で院試がある場合があります。
また、院試の過去問を入手できるようならしておきましょう。入試の難易度、院試の英語がTOEIC、TOEFL提出ならスコアの相場を聞いておくとよいでしょう。
他大からの学生はどれくらいいるか
他大学進学する場合は、どれくらいの外部生がいるかどうかを聞いておくことで、その研究室の外部生受け入れ度や、外部生でもやっていけるかなどが分かります。
研究室によっては外部の受け入れを行ったことがないところもあるので、そのような場合はよく考えましょう。
アルバイトしている学生はいどれくらいるか
学費、生活費の問題でアルバイトや仕事をしつつ大学に通わなければいけない人は、それが可能かどうかを聞きましょう。先生に聞くよりは、実際にそのような学生がいるのかを聞いた方が良いと思います。
就活する時間は取れるか
忙しい研究室では、就活する時間さえも取れないところがあります。過去に見学に行った研究室では、1日インターンにすら一度も行けていないひとがいました。
先生の中には、就活のために研究室ミーティングを欠席すると嫌な顔をする人もいます。
反対に、むしろ就活に協力的な先生もいます。
大学に残るのではなく、就活するつもりの人は聞いておかなければなりません。
TAはやらしてもらえるか
先生の講義や実験授業の手伝いをするTA(ティーチングアシスタント)は、大学にいながら収入が得られるので、学生にとってはうれしい人もいると思います。
ただ、学部の授業の補佐ですから、外部から来た学生にはやらせてもらえない場合もあります。
予算はどうか
研究室には、お金がある研究室とあまりお金がない研究室があります。
予算がある研究室では、年度末にお金があまり、とにかくお金を使い切ろうとするところもある一方で、
あまり予算がない研究室では、十分に実験環境が整わず、研究が滞ることもあります。
予算は、大学や研究科というよりは、その研究室の先生に依存するところが大きいです。
雑用はどれくらいあるか
研究室によっては、学生が見積書などの書類を扱ったり、実験器具を買うときに相手先に問い合わせたり、研究室の掃除をしたりするところと、そうではないところがあります。
研究に集中できないからよくない、という意見もありますし、学生のうちからこのような手続きに慣れていくことが重要で、教育の一環であるというひともいます。
これが良いのか悪いのかは一概には言えませんので自分で判断しましょう。
他の研究室の評判
大学内で他の研究室も考えてるのならば、その研究室の評判を聞いておくのも良いでしょう。
やはり、学生の中にもその素性を隠すひとはいます。
お隣さんの研究室の評判を聞くなどして、間接的にいろいろな研究室の情報を得ましょう。
学生はいつも何時に来て、何時に帰るか
ブラック研究室でないにしろ、他の学生がどれくらいの間研究室にいるのかで、雰囲気がわかります。
出張(他大に行ったり、研究施設に行ったり)
他の大学と共同研究していたりすると、出張で県外、もしくは海外に行く場合があります。
家具家電
半分冗談ですが、研究生活を想像するうえで、研究室に冷蔵庫、ベッド、電子レンジなどがあるのかを見ておくとよいかもしれません。
可能ならば、冷蔵庫の中身を見てみるとその研究室の様子が分かったりします(笑)。
最後に
今回まとめたことも含めて、【研究室見学マニュアル】研究室見学のマナー、気をつけることなどを自身の経験から徹底分析!!に書いてありますので是非ご覧ください。
せっかくアポイントメントをとって見学に行くだから、時間を無駄にしないように質問を考えておきましょう!!
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