・出願が間に合うのなら,院試合格も現実的
・勉強期間は1か月半くらいが目安.ひとによって半月~2か月
・2次募集もあるよ
大学院入試は,基本的には夏季休暇中(8月or9月)に行われます(2次募集で秋~冬に行う大学院もあります).
大学4年生の中には,就職活動をしていたのにも関わらず急に大学院に進学したくなり,夏から院試勉強を始める人が稀にいます.
そんなひとに向けて,「夏から勉強を始めても院試に受かりますか?」に対する答えを詳しく述べていきます.
※この記事を書いた筆者である私は,外部の2次募集試験合格しその院を中退後,再度外部の夏の院試を合格した経験がある大学院生です(内部受験は経験なし).この経験と周りの大学院生からの情報をもとに記事を作成しています.
勉強したい,研究したいという気持ちを無駄にしてはいけないと思っているので,これを読んで,大学院でともに研究しましょう!
前提
・前提として,「大学院の難易度」と「その人が学部の内容をどれだけ理解しているか」で勉強に必要な時間は決まります.
・そこで以降では『学部の勉強をそれなりにちゃんとやってきたひと』を想定した,平均的な観点で述べます.
・「それなりにちゃんと」というのはどれくらいかというと,GPAが全段階の半分(5段階評価なら3)よりも少し上で,授業の課題も自分の頭で考えてやってきた人とします.
・平均的な観点で述べるので,「自分は周りよりも少し勉強が足りなかった」と思う人はもう少し必要な勉強時間が延びることを踏まえて見てください.
・もちろん大学院入試は試験なので「夏から勉強しても合格するかどうか」は院試を受けてみないと分からないため,以降はあくまで筆者の感覚から書かれたものであることを理解したうえで読んでください.
・ただし,たくさんの院試受験者を見てきましたし,自分も人より多くの院試受験経験があるので,それなりに信頼度は高いと思います.
夏から勉強を始めても大学院に合格できますか?
出願に間に合う大学院に限られる
すごく当然のことですが,出願ができなければ受験できないので,合格できる可能性のある大学院は出願が間に合うところのみです.
多くの大学院は夏の院試のための出願期間は1か月前~2か月前なので,夏の院試を受けるのであれば,遅くても7月がタイムリミットということになります.また,TOEICもしくはTOEFLのスコア提出が必要な場合は,既にこれらの試験を受けてある必要があります.
おそらくこの記事を見ている多くのひとはこの心配はクリアしていると思いますが,あまりちゃんと調べていないひとは,この記事を読む前に行きたい大学院の募集要項を読みましょう.
その他の院試準備は,以下の記事を参考にしてください.
内部の大学院なら,院試1か月前なら間に合う可能性が高い
自分の通っている大学の院なら,院試の1か月半前くらいに勉強を始めても受かる可能性は十分にあると思います.
そもそも,院試の標準的な勉強期間は1か月~2か月です.
なので,もしかしたら学部の授業理解度によっては1か月前,半月前でも間に合うかもしれません.
ただし,今回は「急に院試受験を決めた」という条件があるので,心の準備や過去問入手などの情報不足などを考慮して,1か月半としました.
自分の大学に設置されてる大学院がものすごく難しいところなら1か月半の勉強では難しいかもしれませんが,大体の大学院なら合格は現実的です.
出願が1か月~2か月前なので,出願に間に合っている時点で勉強期間は1か月以上あるはずです.つまり,出願が間に合うなら,院試合格の可能性も十分あるということです.
外部の院なら少し厳しくはなる
外部の院に進学したいという人もいるでしょう.
筆者である私も,外部進学で大学院に入学しました.
「自分の大学の院」ではなく,外部の大学院に進学する場合は,進学先のレベルを落とすなら同じくらいの勉強期間(1か月半前)で大丈夫です.
しかし,同じくらいか,上のレベルの学部の大学院に進学する場合は一か月半前では少し厳しいと思います.
なぜなら,基本的には内部の人よりも勉強が必要だからです.大学院試の筆記試験はその大学の教員が作成しているので,院試においてはその教員の授業を受けた学生の方が少し有利という考え方があります.また,面接試験のみの場合も,同様に内部の人の方が顔を知られているので有利でしょう.
とはいえ,外部進学が難しいというわけではなく,筆記試験のための勉強は内部のひとより少し時間をかけるだけで大丈夫です.なぜなら,内部の学生も過去問を使って勉強するだけの人が多いので,外部受験の場合にも過去問さえ入手しておけば,条件はほとんど同じだからです.
院試における外部進学と内部進学の違いについては,以下の記事を参考にしてみてください.
外部進学の場合は,出願が一番の鬼門かなと思っています.
2次募集
大学院によっては,秋から冬に2次募集を実施しているところがあります.
夏の1次募集よりも2次募集の方が簡単というわけではなく,定員も少ないのでむしろ難しいかもしれませんが,急に勉強を始めて夏に受かるよりは,じっくりと冬の2次募集に向けて勉強した方が可能性は高いかもしれません.
私も急に焦って外部大学院の2次募集を受けたことがありますが(当時,私は夏の入試を受けていなかった),1か月~2か月の勉強で受かることができました.
大学院受験を決めた時期が遅く,出願に間に合わない場合は,2次募集に挑みましょう.
2次募集は特殊な人が受けるものというイメージがあるかもしれませんが,試験自体の難易度が格段に上がるわけではないので,しっかり勉強すれば受かる可能性も十分あると思います.
一番遅いところで3月に試験があるところもあるので,あきらめずに頑張りましょう!
不安なら,就職活動を続けながら院試勉強をすればよいかと思います.
※夏の院試の出願が間に合う場合は,勉強期間があまり取れなくとも,受けることをおすすめします.
まとめ
出願が間に合うなら,院試合格も現実的です!
勉強したい,研究したいという気持ちを無駄にしてはいけないと思っているので,あきらめずに頑張りましょう!
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