大学院生は社会人より忙しい。院進する人は覚悟せよ

大学

国立大学の理系学部の学生であれば、大学院に進学する可能性は非常に高いです。

世間の方々には、大学院生を「大学生の延長の学生」ととらえている人がおり、「もっと勉強したい人が行くところ」と表現する人もいますが、これは間違いで、俗にいう文系大学生の忙しさと一緒にしてもらっては困るし、大学院は勉強するところではなく、研究するところです。

今回は、大学院になじみがない人には

「大学院ってこんなところだぞ!」

というのを伝え、大学院に進学しようとしている人には

「学生の延長と思ってたら痛い目にあうぞ!場合によっては、無給のブラック企業の社員みたいになるぞ!」

と伝えることを目的としています。

この記事は大学院生の忙しさをアピールするものではありませんが、たまに大学院生を甘く見ている人がいるため、実体験を用いて書いてみようと思いました。

ただし、あくまでも一大学院生の僕の個人的な記事なので、すべてを鵜呑みにしないようにしてください。

※とはいえ、誇張は一切なしです。

前提として、配属された研究室によって忙しさは変わります。

が、研究室に配属された学生は、何をしているかは置いといて、朝から晩までいる人や、研究室に泊っている人が多いです。

「何をしているかは置いといて」というのは、朝から晩まで研究活動をしていたり、TA(ティーチングアシスタント。大学教員のお手伝いアルバイトのようなもの)や研究室関係の雑務をしているわけではなく、YouTubeを見ている人もいます。

正直なところ、結構いると思います。

しかし、会社員で動画を観たりしている人が全くいないかというと、たぶん、いますよね。

そんな環境あり得ない!と思う社会人の方もおられると思いますが、世の中にはそんな会社員もいるんですよ…いまだにね。

時間的には、会社員より長時間労働!?

さて、最近は法律やコンプライアンス的な問題で、会社での残業が悪となり、さらにはフレックスタイム制が取られるところもあるなど、会社員の勤務時間はまとも?になってきています。

会社員の人は、ホワイトなところだと、8時か9時くらいに出社して、5時とかに帰ると思います。

ホワイトでなくとも、勤務時間は10時間超える程度ではないでしょうか?

さて、大学院生は研究室に余裕で14時間くらいいます(もちろん、全員ではない。一日3時間しか来ない人もいれば、24時間いる人もいる)。

ということで、「時間だけを見れば」、大学院生の方がブラックだったりします。

もちろん、本気で会社員より忙しいなんて言ってません。

会社員は責任感や取引先とのなんだかんだで、ストレスがたまり、「精神的に」大変かと思います。

大学院生も精神的にまいることはよくありますが、会社員ほどではないかと。なにより、好きで大学院にいるわけですからね。

要は、大学院生はそんなにストレスたまることはないけど(指導教員がやばいとストレスたまる)、時間的には忙しいっちゃ忙しい。

研究室での生活

ひたすらYouTubeを見ている学生は置いといて、なぜ大学院生がこれほど研究室活動に時間を費やすことになるかというと、例えば、大学院生がやる仕事には、

TA(講義のアシスタント、レポートの採点)、ホームページの管理、事務系(見積書の発行など)、企業とのやり取り、実験、データ解析、実験装置や研究室のもの(データやデバイス)の手入れ、B4(学部生)の世話、大学のイベント(オープンキャンパスなど)、研究室のイベント(旅行の手配など)

などがあります。

さらに、これプラス、勉強や就活、ゼミや授業、場合によっては出張実験などがあります。

研究室によっては秘書さんがいるので、事務系の仕事はやってくれる場合もありますが、いない場合は先生が大学院生にやらせることが多いです。

そして、上の雑務ばかりに時間をとられてしまうと、研究の進捗がなくなり、怒られるわけです(笑)

結果として、YouTubeなんか見なくても、一日中作業に時間をとられてしまうことなんてザラにあります。

ここで、僕の4年生の頃の生活と、大学院生の今の生活を見てみましょう。

4年生のころ

基本的に朝8時頃~夜8時頃まで、研究室いました(昼ご飯を除くと9時間活動)。卒論の執筆の時期は1か月ほど、夜中の11時ごろまでいました。基本的に卒論のための実験をしてました。時には、徹夜ぶっ通しで実験もしました。授業はほとんどありませんでしたが、週1.5回のグループ進捗報告会議、月1の全体進捗報告会議、月1の論文輪読がありました(担当がこれだけで、実際に出席するのはすべて週1)。実験器具が必要になったときは、自分で見積もりをとっていました。

修士のころ(1年)

同じく朝8時頃からでしたが、午前中は授業、午後は実験の日が多かったです。進捗報告会は学部のときと同じ感じです。同じく、実験で徹夜した時もありました。書類系の雑務は、かなり多かったです。ここでは先生の目が厳しかったので、動画を見たりすることはあり得ませんでした。ひたすら実験と作業。

僕は今ほぼ24時間研究室にいますが、のんびりやっているので、それほど大変ではありません(上記とは別の研究室)。しかし、夜中の2時や3時まで、隣の研究室は明かりがついており、それも1つや2つの研究室ではありません。

忙しい大学院生が特殊ではない証拠です。聞いた話によると、夜中にゼミをやる研究室もあるそうで…(終電ないから帰れない)。

ちなみに、同じくB4(学部4年生)もそれなりに忙しいと思います。同じ研究室にいるわけですからね。

研究室生活は楽しい

ここまで研究室の生活やその活動時間について述べてきましたが、とても強調したいのは研究室は楽しい場所だということです。

つらいことや体力的に厳しいことはありますが、研究室の同年代と論文執筆に向けて色々なことを学ぶのは非常に楽しいです。

大学院に進学しようと考えている人は、自分に合った研究室を見つけて、ぜひ忙しながらも楽しい研究室生活を送ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました