みなさんは大学院生に対して、どんな印象を持っているでしょうか?
大学で、日本の学術界に貢献するため、研究を頑張っているイメージでしょうか?
もしくは、学部での勉強に飽き足らず、もっと勉強をしたいから進学する、勉強好きな人のイメージでしょうか?
それとも、大学生の延長で、大学で遊んでいるイメージでしょうか?
(大学院について知らない人は、以下の記事をご覧ください。)
大学院生に持っているイメージは人それぞれだと思いますが、
今回は、『大学院生はいい歳して、まだ学生やっている怠け者』と思っている人に向けて、反論をする記事になっています。
つまり、「大学院生にもそれなりに苦労して、頑張っている人がいるんだよ!大学院生と聞いて、一緒くたに遊んでいる学生というイメージを持たないでね!」
という記事です。
僕はぬくぬく大学に引きこもって修論書いたり、プログラミングしたり、ブログ書いているだけなのでそう思われてもまあいいですが、世の中の大学院生を擁護するためにこの記事を書きます。
大学院生って、こんな感じ
とりあえず、以下は僕のツイート。
僕も、親にたまに「夏休みじゃないの?なんで学校行っているの?」とか、「そんな夜遅くまで、大学開いているの?」と聞かれます。

まず、ほとんどの大学院生は夏休み、春休みなんて存在しないと思います。
大学院生は(少なくとも理系は)どこかの研究室に所属し、研究活動を行うわけですが、大学院生の生活スケジュールはその所属してる研究室によって異なります。
多くの研究室では、大学生では存在していた、いわゆる夏季休暇(8月~9月)や春季休暇(3月~4月)にも、ゼミだったりミーティングを行うところがほとんどです。
では、長期休暇がないだけで、一年中それなりに暇なのかと言われると…
「一年中それなりに大変だから、長期休暇にもゼミをやってるんでしょ。」と言いたいです。
ちなみに、大学院生だけでなく、研究室に配属されればこの生活になるので、大学4年生で研究室配属された人でも、長期休暇はなかったりします。実際、僕は4年生の時も毎日研究室に行っていました(土日も)。
また、他の大学はわかりませんが、少なくとも僕が通っていた大学(事情があって、3つの大学、大学院に行っている)では、24時間、大学に入り、研究室に行くことができました。特別な日(センター試験日など)を除いて。
つまり、「そんな時間まで大学やっているの?夏休みなのに大学開いてるの?」という質問に対しては、
「24時間無休です」
です。
労働基準法は学生を守ってくれないですから…
場合によっては(研究室によっては)、こんな生活が待っています。
深夜にゼミ
僕は経験ないですが、夜11時からとか、夜中2時とかから、研究室でミーティングをしたらり、ゼミをやっているところもあるようです。
過酷なTA
ティーチングアシスタント(TA)という、大学教員の(主に授業の)補助を行う制度があります。基本的には「一日○○時間まで」と、労働法に引っかからない書類が作られますが、それ以上の時間働いたり、既定の時間よりも働くことがあるかもしれません。書類上はそれ以上の時間を書けないため、学生(TA)がどうしても損してしまう事があります。
一方で、業務が楽で、労働以上の報酬がもらえるラッキーパターンもあります。
研究室に連日泊まる
研究室に泊まることはしょっちゅうです。
夜中の2時になっても、隣の研究室の電気がついていたりします。
中には、稼いでいる院生も
大学院生と聞くと、学生なのでお金がないイメージがあるかもしれませんが、中にはそれなりに稼いでいる方もいらっしゃいます。
稼いでいるといっても、アルバイトではなく、ちゃんとしたビジネスです。
とりあえず、「学生だから」と、決めつけてしまうのはどうかな…と思います。
まあ、少数派であるのは間違いないですけど。
総じて、大学院生の中には社会人より大変な人もいるはずです。
「人生で一番きつかった時期は院生の時」
と言っている社会人もいます。
そして、(院生だけではなく)大学生の中にも、かなり忙しい人がいます…。
結局、人による
今回、この記事では「大学院生はそんなに暇な学生じゃないんだぞ!大学生と一緒にするな!」というニュアンスで書いてきましたが、
「こんなひともいるよ」というだけであり、すべての大学生がこんな生活を送っているのではありません。
言いたいのは、「大学院生は暇」、「大学院生は忙しい」と、ひとくくりにするのではなく、それぞれを見てほしいということです。
まあ、少なくともこの記事で「大学院生はいい歳して学生やっている怠け者」というのが見当違いだということが分かってもらえたと思います。
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