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【驚愕】よっぽどの理由がなければ大学院学歴ロンダなんてするな。500万くらい失う可能性あり。

投稿日:4月 18, 2019 更新日:

みなさんこんにちは!

学歴ロンダリング(通称学歴ロンダ)をご存知でしょうか。

学歴ロンダとは、現時点で通っている学校よりも、より良い学校に行くことで学歴を上げることで、一般的に学歴ロンダといえば、大学から大学院に行く際によく聞くワードです。

大学院は定員やその他の理由から、大学よりも入りやすく、最終学歴が高学歴の大学になるためです。

現在でも、大学院から他のよりレベルの高い大学に行くことは珍しくありません。

しかし、最近では学歴の意味がだんだんと薄くなってきているので、ただ学歴を上げるために他大学に進学する人は少ない気がします。

しかし、大学院の学費は国立ならどこも同じなので、どうせなら学歴アップをついでに…という感じで、地方国立から旧帝大などに大学院から進学するひとは少なからずいます(というか、自らがそう)。

しかし、旧帝大などの国内の中でレベルが高い大学院でしかできないことをやるために進学するなど、特別な理由がない限り、他大学院への進学はおすすめできません。

その理由を今回はお話ししたいと思います。

先に答えを言ってしまうと、生涯年収が200万~500万くらい減る可能性があります。

200万を失う可能性の理由

まず、奨学金というものがあります。

奨学金は、ご存知の通り、機関から借りるお金です。

奨学金にも色々種類がありますが、今回は一番有名で借りる人が多い、日本学生支援機構の奨学金について述べます。

この日本学生支援機構による奨学金には、無利子の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金があります。

奨学金と聞くと、両親の収入によって条件が満たされないといけない、みたいなイメージがあるかもしれませんが、大学院では親の年収は関係なく借りられます。

そして、第一種奨学金では返済免除を申請することができます。返済免除を受けられる学生の枠は、学部(大学)では少なく、返済免除を受けるのはよほど成績が良いなど条件が厳しいですが、大学院では奨学金は比較的返済免除されやすいです。

つまり、大学院では、親の年収が関係なく奨学金が借りられ、返済免除もされやすいです。

このような制度は僕のような自分の貯金、収入のみで大学院に通っている人にとってはありがたいです。

さて、これと大学院学歴ロンダとどう関係があるのか。

この奨学金の返済が免除される条件はどれくらいか正確には分かりませんが、いろいろ調べてみると、通っているその大学院の上位30%が半額免除、10%が全額免除になるみたいです。ただし、返済免除枠が設けられているか、設けられているなら定員割れしているなら全員免除されるのかなどは分かりません。

余談ですが、「海外の大学院(特にアメリカ)ではお金をもらいながら研究する。ただし厳しい。一方、日本では学費を納めるが、海外の大学院よりも厳しくない。」のような話がありますが、日本の大学院でもこの奨学金返済免除のように、頑張った人は実質お金がもらえる制度があるので、そう考えると海外の大学院とあまり変わりませんね(学生のレベルは段違いだと思いますが)。

よって、自分の周りの大学院生のうち、30%以内に入れば半額免除されるし、10%以内に入れば全額免除されるということです(もちろん、申請をする必要があります)。

借りたお金を返さなくてよいのだから、実質いただけるわけですね。

この30%とか10%以内というのはどういったパラメータで決めるのかというと、ざっくりいうと成績、学会発表、開発、学外での活動(ボランティアなど)です。この詳しい評価基準は公表されているので、気になる方は調べてみてください。

こうなると、特別な理由がないのにも関わらず、大学院ロンダをすることが金銭面から危険でかつかなり無駄なことであることが分るでしょうか。

例えば、地方国立大学から旧帝大の大学院に進学するとしましょう。また、博士課程には進学せず、修士の2年間で大学院を卒業するとしましょう。(このパターンが一番多いので例に出します)。

旧帝大にいくと、それなりに頭のいい人が多いので、奨学金の返済免除を受けるのは難しくなります。

しかし、その通っている大学に進学したほうが免除を受けやすくなり、もし優秀ならば全額免除される可能性も高くなります。

もし奨学金返済免除を受けることができた場合と、レベルの高い大学に進学して残念ながら学修活動を頑張ったけど返済免除を受けられなかった場合で、どれだけの金額面の差があるでしょうか。

第一種奨学金では、月額5万もしくは8万8千円を借りられます。

5万円を選んだ場合、修士の2年間で120万、8万8千円を借りた場合、2年間で約200万円になります。

大学院で頑張れば、これのうち半額、もしくは全額を返さなくてもよい、つまり実質いただけるのです。

特別な考えがないのに、わざわざ他大学に進学してしまうと、貰えるものを貰えなくなる可能性が低くなることがわかるでしょう。

もし、行きたい大学院に行くために、院浪(大学院に行くために浪人すること)したら…

1年ダブることになるので、生涯年収が500万くらい飛びますね。しかも、そうした場合では奨学金返済免除を受けるのは難しくなるので、実質700万くらい生涯年収が減るのではないでしょうか。

もちろん、今まで一人暮らししていたけど大学院から実家から通うから生活費が浮くなどの理由があるなら話は別です。

また、親の年収などが評価に絡み、受けるのが難しいですが、入学金免除、授業料免除もあります。これを受けることができるなら、合わせて最大150万くらい支払わなくてよいことになります。

本当にその大学院に行く価値はあるのか?

学歴ロンダしておけば、将来的に収入が増え、奨学金返済免除を受けられなかった金額以上のリターンがある、と考えるひとがいるかもしれませんが、その可能性は非常に低いです。

学歴ロンダをしても、生涯年収が大幅に増えることは少ないでしょう。よくて数万円くらいではないでしょうか。

大卒と大学院卒では確かに現時点では差がありますが、院ならどこでもそう変わらないです。

レベルの高い大学に行けば、レベルの高い学生に感化されて、良い刺激になるのではないかと思う人もいるかもしれません。確かに、すごいと思える学生は上の大学に行くほど多いかもしれませんが、それはそういった学生が少し増えるだけで、ぶっちゃけ、ほとんどの学生のレベルはどんな大学でもそんなに変わらないと思います。

なので、他大学の院への進学を考えているひとは、本当にその大学院に進学することに数百万の価値があるのか?を考える必要があります。

他大学院への進学に理由があるならOK.むしろ応援します。

こういう話をすると、いや、お金のために大学院に行くんじゃない。勉強するため、研究するため、学問を極めるため、大学から世の中に貢献するために行くのだ。と言われるかもしれません。

もちろん、その通りです

お金のためなら、さっさと働いたほうがいいですから。

そういう、きちんとした考えをもっている人は、内部進学だろうが、旧帝大に行くことになろうが、自分にとって最適なところに行けば良いと思います。

もし奨学金返済で金銭的に不利になっても、それ以上の価値を得ることができるでしょう。

最後に

わすれてはならないのは、あくまでも奨学金はもらうのではなく、そのお金は学生が学問、研究、世の中に貢献するための必要経費です。ほとんどの学生が大学生として社会にでて働き始める中、将来を含めて、大学院で研究活動をするひとに期待を込めての奨学金であると思います。

今回の記事ではお金稼ぎとして奨学金について話した形になってしまいましたが、これは忘れてはなりません。

-大学院

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